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ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

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ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

脱力してきれいな音を出したいとか,弾いてると肩がこったり腰が痛くなったりするのを治したいと思って先日購入した.本を読んだからといって,別に上記の悩みが解決できたわけじゃないんだけど読んだり練習したりして気づいたことが何点かあるのでまとめとこうと思う.

読み方としては,練習していて動作が上手くいかなかった時にその部分の体の仕組みのことが書いてある章を読んでいる感じ.この本はピアノを弾く上で,どういった体の使い方をすると良いかというのを解剖学的なスタンスから分析しヒントを与えてくれる.

手首の回転

指だけで弾いてると単調な感じになってしまう.手首を回転させるような感じで柔軟に柔らかく弾くと,それぞれの音になだらかな強弱ができ綺麗に聞こえる.

実際に先生が弾いているところを観察していると,メロディに沿って微妙な手首の円運動をしている.

ポイントは肩の肩甲骨->上腕->腕->手首->手という具合にそれぞれが連動していること.手首を柔らかく回転させようとすれば,もちろんできるんだけどぎこちない感じになる.イメージとしては肘の回転運動を意識する.肘は手首とつながっているから,肘から回転させようとすると必然的に手首が柔軟に回転する.

手の指と鍵盤は平行じゃなくなるほど窮屈になる

手が体の正面あたりの音階を弾いているときや、体の正面の黒鍵を含めた複数の音を弾くときなど,手の指が鍵盤と平行じゃなくなることがある.親指と手首のラインが一直線になる感じ.

親指主導の状態にすると窮屈で弾きにくくなる.実際に体の前で親指と手のラインが一直線になるようにすると,手の甲,肩や腕に負担がかかるのがわかる.

このときに小指主導にして鍵盤と指が平行になるようにすると弾きやすくなる.

和音の弾き方

和音を弾くときに,指自体を動かそうとするとそれぞれの指がバラけてしまう.意識しとして手の甲の下の辺を,動かすイメージでやると上手くバラケずに弾くことができる.

重要なことは練習しているときに,なぜできないかとか自身に常に問うことだと思った.